テーパードとは、パンツのシルエットを表すファッション用語のひとつです。特に「テーパードパンツ」として知られ、ユニクロやリーバイスといったブランドでも定番として展開されています。しかし「テーパードって具体的にどういう形なの?」と聞かれると、曖昧なイメージしか持っていない人も多いでしょう。
この記事では、テーパードの意味やシルエットの特徴、メンズ・レディースでの違い、スキニーやストレートとの比較まで、分かりやすく紹介していきます。
テーパードの意味と特徴

「テーパード(tapered)」は英語で「先細りする」という意味を持ちます。
ファッションの業界では、腰や太もも部分にはゆとりを持たせつつ、裾に向かって徐々に細くなるシルエットのパンツやズボンを指します。この形は、ストレートパンツのようにまっすぐ落ちるデザインとは異なり、かといってスキニーパンツのように全体が体にぴったりフィットするわけでもありません。そのため、カジュアルスタイルからきれいめコーデまで幅広く対応できるのが特徴です。
テーパードシルエットの最大の魅力は、脚のラインを過剰に強調せず、自然にすっきり見せられる点です。腰回りや太ももにゆとりがあることで動きやすく、履き心地も快適。さらに裾に向かって細くなることで、脚長効果やスタイルアップが狙えるため、体型を選ばず誰でも取り入れやすいデザインとなっています。オフィスカジュアルでも違和感なく着られるので、通勤服としても人気です。
また、テーパードパンツはトップスとの組み合わせがしやすく、Tシャツやニット、ブラウスなどどんなアイテムとも相性抜群です。足元をスニーカーでカジュアルに仕上げることも、パンプスで上品に見せることも可能で、コーディネートの幅が広がります。
生地やカラーによっても印象が変わるため、デニム素材でラフに、ウールやチノ素材できれいめに、といったアレンジも楽しめます。
ズボン(パンツ)に見られるテーパードシルエット
テーパードは、先細りのシルエットだと先に説明しました。テーパードのズボン(パンツ)は、腰まわりや太ももにほどよくゆとりを持たせつつ、裾に向かって細くなる独特の形状が特徴です。
この形状のおかげで、体型の悩みをカバーしながらも、脚をまっすぐきれいに見せる効果があります。特にふくらはぎや足首周りが細く見えるため、全体のバランスがよくなり、着用者のスタイルを自然に引き立てます。
また、テーパードパンツは素材やデザインのバリエーションが豊富です。デニムであればカジュアルでラフな印象を出せますし、チノパンやスラックスであればきれいめな印象を与えられます。色や柄によっても雰囲気が変わり、ブラックやネイビーなら引き締まった印象、ベージュやライトグレーなら柔らかく親しみやすい印象を作れます。
さらに、裾が細くなることで足元がすっきり見えるため、靴との相性も抜群です。スニーカーやローファー、革靴などさまざまなシューズに合わせやすく、コーディネートの幅が広がります。オフィスカジュアルや普段使い、休日のリラックススタイルまで、さまざまなシーンで活躍できるのもテーパードパンツの大きな魅力です。
テーパードとスキニーの違い

スキニーパンツとテーパードパンツの最大の違いは、シルエットと体型へのフィット感です。
スキニーは腰から裾まで全体的に体にぴったり沿うデザインで、脚のラインを強調するのが特徴。一方でテーパードパンツは、太ももや腰周りに適度なゆとりを持たせつつ、裾に向かって徐々に細くなる形状です。そのため、スキニーのように脚のラインを強調しすぎず、自然にスタイルを整えて見せることができます。
また、テーパードは動きやすさや履き心地の良さも魅力で、長時間の着用でも疲れにくく、体型カバーも可能です。さらに、テーパードはゆったり感とスマートさのバランスが良いため、ビジネスカジュアルからデイリーユースまで幅広いシーンで活躍します。スキニーよりも合わせやすく、トップスや靴とのコーディネートの自由度も高いため、ファッション初心者でも取り入れやすい点がポイントです。
メンズファッションにおけるテーパード
メンズでは、テーパードパンツは脚長効果が高く、体型をきれいに見せつつ動きやすさも兼ね備えています。太ももにゆとりがあり裾にかけて細くなるデザインは、座ったり歩いたりするときもストレスが少なく、ビジネスからカジュアルまで幅広いシーンで活躍します。ジャケットやシャツと合わせればきちんと感のあるコーディネートに仕上がりますし、スニーカーやサンダルと合わせればラフで今っぽいカジュアルスタイルにも変化します。
色や素材によって印象も変わるため、ウール素材であればフォーマル感が増し、デニムやチノ素材であればカジュアルな印象になります。
メンズコーデの中でも、テーパードパンツはトップスを選ばず合わせやすい点も魅力で、シンプルなTシャツでもおしゃれに見せやすい万能アイテムです。
レディースファッションにおけるテーパード
レディースでは、テーパードパンツはウエストやヒップのラインを美しく見せつつ、裾に向かって細くなることで女性らしいシルエットを演出します。オフィスカジュアルにも、休日のリラックスコーデにも幅広く対応でき、トップスや靴との組み合わせ次第で印象を大きく変えられるのが特徴です。
ハイウエストデザインを選べば脚長効果がさらに高まり、身長に自信がない人でもスタイルアップが可能です。また、素材や色によっても表情が変わります。光沢感のある素材であればきちんと感を出せ、デニムやコットン素材ならカジュアルな日常着としても活躍します。足首が見える丈感を選ぶことで華奢さを強調でき、パンプスやスニーカーなど靴とのコーディネートで雰囲気を変えられる点も大きな魅力です。
リーバイスのテーパードモデルとは?
リーバイスのテーパードモデルは、腰回りにゆとりを持たせつつ裾に向かって細くなるシルエットが特徴で、メンズ・レディース問わず人気のスタイルです。
特に「502」「505」「511」などのモデルが代表的で、それぞれに独自の特徴があります。
Levi’s 502の特徴
Levi’s 502は、501のストレートシルエットにテーパードを加えたモデルで、太もも部分に適度なゆとりを持たせつつ、裾に向かって自然に細くなるラインが特徴です。ジッパーフライを採用し、ストレッチ素材を使用しているため、動きやすさと快適なフィット感を提供します。カジュアルからビジネスカジュアルまで幅広いスタイルに対応できる汎用性の高さが魅力です。リーバイスのテーパードモデルは、クラシックなデザインと現代的なシルエットを融合させたアイテムであり、長年にわたり多くのファッション愛好者に支持されています。自分のスタイルや体型に合ったモデルを選ぶことで、より魅力的なコーディネートが完成します。
Levi’s 505の特徴
Levi’s 505は、1967年に登場したストレートジーンズで、ヒップと太ももにかけてゆったりとしたフィット感を持ち、裾まで真っすぐ落ちるシルエットが特徴です。ジッパーフライを採用し、ストレッチ入りモデルも多く、快適な着心地を提供します。クラシックなデザインながら、現代的なアレンジが加えられたモデルです。
Levi’s 511の特徴
Levi’s 511は、スリムフィットとテーパードシルエットを融合させたモデルで、ヒップから裾にかけて自然にシェイプされたラインが特徴です。スキニーよりも少し余裕があり、ストレッチ素材を使用しているため、動きやすさと快適なフィット感を提供します。カジュアルからビジネスカジュアルまで幅広いスタイルに対応できる汎用性の高さが魅力です。
ユニクロの定番テーパードパンツ
ユニクロが展開するテーパードパンツは、初めて試す人にもおすすめのラインナップが充実しています。特に注目なのが以下の2モデル:
スマートアンクルパンツ
2WAYストレッチ素材でウールのような見た目ながら自宅で洗えてシワになりにくいイージーケア仕様。ウエスト後ろがゴム仕様で見た目すっきり、動きやすさと上品さを両立しています。商品ページはこちら(ユニクロ公式)
感動パンツ
天然ウールのような上質さを持ちながら軽量で、2WAYストレッチ、吸汗速乾、高速乾燥(パンツで約6時間)など機能性に優れた高機能アイテムです。ビジネスシーンも難なくこなせる万能選手。商品ページはこちら(ユニクロ公式)
どちらも高見えするデザインと扱いやすさを兼ね備え、手軽にテーパードを取り入れたい人にとって欠かせないアイテムです。
まとめ|テーパードモデルは“履きやすさとスタイルの両立”
今回はリーバイスのテーパードモデルについて解説しました。テーパードデニムは、単に裾が細いジーンズではなく、腰回りにゆとりを持たせつつ足元をすっきり見せられるシルエットで、カジュアルからきれいめまで幅広く活躍します。定番モデルの「501」「511」「505」などを知っておくと、自分のスタイルに合った一本を選びやすくなります。シルエットや加工の違いを楽しみながら、自分だけの着こなしにテーパードを取り入れてみてはいかがでしょうか。
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