チャコールは「チャコールグレー」や「チャコールブラウン」など、ファッションやインテリアでもよく見かける色ですが、実際にどんな色かはっきり説明できない人も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、チャコールとはどんな色なのか、グレーとの違いや色見本、似合う人の特徴、相性の良い・悪い色まで、チャコールに関するさまざまな疑問を詳しく紹介していきます。カラー選びに迷ったときの参考にしてみてください。
チャコールってどんな色?

チャコールとは、「炭(charcoal)」を意味する言葉からきており、黒に近い深いグレーが基本のイメージです。一般的には無彩色のグレーよりも少し色味を感じることが多く、深みのあるニュアンスカラーとして扱われます。
チャコールには青みを帯びた寒色系のチャコールグレーや、赤み・黄みを感じるチャコールブラウンなどの派生もあり、「ただのグレーではない、微妙な色の揺らぎ」が魅力とされています。たとえば、モノトーンの中にチャコールを取り入れると、黒よりも柔らかく、グレーよりも重厚感のある印象になります。
その曖昧さこそがチャコールの良さで、スタイリングに深みを与えてくれる万能色です。
チャコールの色見本とグレーとの違い

先述したとおり、チャコールは「炭(charcoal)」を語源に持ち、黒に近い深いグレーを指します。色見本ではRGBが「赤=54、緑=69、青=79」前後、マンセル表色系では「N3〜N4」とされ、黒(N1)より明るく、標準的なグレー(N5)より濃い色合いです。
「チャコール」と「チャコールグレー」はほぼ同じ意味ですが、チャコールの方がやや黒に近く、青みや緑みを帯びた印象を持つことも。どちらもグレーの一種ではありますが、無彩色のグレーとは異なり、ごくわずかに色み(青・緑・茶など)を含むのが特徴です。
では、グレーとの違いは何でしょうか?
グレーは白と黒の中間にある無機質な色。対してチャコールは、そこに微細な彩度を含むことで、より深みのある「ニュアンスカラー」として扱われます。
さらに明るいグレーであるライトグレーは、柔らかく軽やかな印象。チャコールやチャコールグレーは落ち着きや重厚感があり、ファッションやインテリアで品のある雰囲気を演出するのに適しています。
チャコールグレーが似合う人・合わない人

チャコールグレーが似合う人の特徴は、肌の色・髪色・瞳の色のコントラストが強めで、顔立ちがはっきりしているタイプです。
特にブルーベース(青み肌)の人や、黒髪・ダークブラウンの髪色を持つ人にはよく馴染み、引き締まった印象を与えてくれます。色白の人にも映えやすく、スーツやジャケットなどのフォーマルウェアにも最適です。
逆にチャコールグレーが合わないのは、肌の色が黄み寄りだったり、柔らかく淡い顔立ちの人。黄み肌×明るめ茶髪の人がチャコールグレーを着ると、顔色がくすんで見えたり、重たい印象になりがちです。
その場合は、チャコールブラウンや、ウォームグレーなど、少し温かみを感じるトーンを選ぶのがおすすめ。似合う色選びは、肌の色や雰囲気に合わせて調整するのがポイントです。
チャコールグレーに合う色・合わない色
チャコールグレーはベースが暗く落ち着いているぶん、明るめの色と合わせるとバランスが取りやすくなります。たとえば、白やアイボリーのようなクリーンな色、ベージュやキャメルといった温かみのある色が好相性。
また、くすみピンクやライトブルーなど、彩度を抑えた淡いトーンとも合わせやすく、大人の上品なスタイルをつくることができます。
一方で、合わない色は“中途半端な暗さ”を持つカラー。たとえば焦げ茶やダークグリーンなど、チャコールと似たトーンの色を合わせると、全体が重たく見え、抜け感がなくなります。
全身暗いトーンでまとめる場合は、異素材を使ったり、アクセサリーや靴で軽さを出す工夫が必要です。
チャコールグレーの活用─メンズファッション
メンズファッションでチャコールグレーが合う色として定番なのが「白シャツ×チャコールグレーのスーツ」という組み合わせ。フォーマルで信頼感のある印象が求められるビジネスシーンでは鉄板です。
また、ネイビーやライトグレーのアウターと合わせると、落ち着きすぎずスマートな雰囲気に。休日スタイルでは、チャコールのTシャツやスウェットを使ってシンプルにまとめるのもおすすめ。デニムと合わせることで抜け感が出て、カジュアルすぎず、でも気取りすぎない大人の余裕を感じるスタイルになります。
ベーシックだけど地味に見えないのがチャコールの強み。1点取り入れるだけで、全体の印象を引き締めてくれます。
チャコールブラウンってどんな色?
チャコールブラウンは、チャコールグレーよりも温かみのある色で、「黒に近い焦げ茶」といったイメージです。トーンは深いけれど、どこかやわらかく、ナチュラルで落ち着いた雰囲気を演出できます。
木や土を連想させる色なので、アースカラーとも相性がよく、ベージュやカーキ、オリーブといった自然色との組み合わせもきれいです。
チャコールブラウンは黄み肌の人に特におすすめのカラー。チャコールグレーが冷たく感じられる人でも、ブラウン寄りのチャコールなら肌なじみが良く、顔色を引き立ててくれます。
ナチュラル志向のファッションや、秋冬のコーデに取り入れると季節感も出せます。
まとめ|チャコールは洗練された印象を演出できる便利なニュアンスカラー♪
チャコールは、チャコールグレーやチャコールブラウンといった色味に分類される、深みのある落ち着いたカラーです。一般的なグレーやブラウンとの違いを理解すれば、より自分に似合う色や、コーディネートに合う色を見つけやすくなります。
チャコールに合う色を意識することで、ファッションやインテリアにも洗練された印象を取り入れることができます。色選びに悩んだときには、ぜひチャコールを取り入れてみてくださいね!
Share:
ヘンリーネックとは|特徴・由来・似合う人は?ダサくならない着こなし方は?
カーゴパンツとは|歴史・種類・着こなしまで徹底ガイド